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歯医者にずっと通っているのに治らない!歯科治療が長引く理由は?2025.06.05

「歯科治療を続けているのに一向に治らない」と不安に感じていませんか?
想像以上に長引く治療は不安やストレスにつながりやすく、モチベーションの低下まで引き起こしてしまうため注意が必要です。

こちらのページでは、治療が長引く理由や対処法について分かりやすくまとめました。現在お困りの方はぜひご参考ください。

歯医者の治療で「治らない」と感じる主な理由


歯科治療はさまざまな理由から治療期間が長引く可能性があります。主な理由を理解しておくことで納得のいく結果につながりやすくなるでしょう。

重度の問題がみられる

状態が悪くなればそれだけ治療が難しくなり、期間も長引く傾向にあります。

虫歯の場合であれば神経まで影響する状態、歯周病であれば歯周ポケットが6mm以上になると重度と判断されやすく、治療期間を短くするにはそうなる前の治療や予防が欠かせません。

歯の神経や感染組織を除去するための「根管治療」

虫歯が進行して神経に影響しているケースや、過去に神経をとった歯の根管内でトラブルが起こっているケース、根管の先に膿が溜まっているケースなどでは根管治療が必要です。

歯の神経は内部で細かく枝分かれしていることから1回で完全に取り切るということが難しく、菌の感染がみられる場合はさらに治療の難易度が上がります。

根管治療を繰り返したり神経のない歯に大きな負担がかかりすぎたりすると、細かなヒビが入ってしまい、外部から菌が入り込みやすくなってトラブルの再発につながるので注意しましょう。根管治療を繰り返さないためには、1回目の治療を質の高いものにすることが大切です。
根管治療について詳しく知りたい方はコチラ

歯を支える骨の減少を阻止する「歯周病治療」

歯周病は、菌の影響が歯ぐきにのみみられる「歯肉炎(しにくえん)」と、歯ぐきだけでなく歯を支える歯槽骨にまで影響が広がっている「歯周炎(ししゅうえん)」の2つに分けられます。

歯肉炎は軽度の歯周病を表し、お手入れの改善や歯石除去をすると1~2週間程度で良くなるケースがほとんどです。

しかし歯周炎は、歯槽骨が自然には回復しないためポケットを浅くすることが難しく、深ければそれだけポケット内部に汚れが入り込み炎症がおこります。
炎症が続けばそれだけさらに歯槽骨を失うリスクが高くなるため、継続的な丁寧なお手入れや検査、機械的清掃(専用の機械を使ったクリーニング)が欠かせません。
歯周病治療について詳しく知りたい方はコチラ

治療で使用する道具のレベルが低い

歯科医院によって使っている道具が異なり、安さを重視してレベルが低い道具ばかり揃えている場合は、治療の仕上がりも悪くなる傾向にあるため注意が必要です。
とくに難易度の高い「根管治療」は歯科医院によって差がでやすく、治療が長引く原因=歯の状態が悪いだけとは言い切れません。

メーカーによっても道具の特徴やメリット・デメリットは異なるため、気になる方は一度確認してみるといいでしょう。

感染対策を徹底していない

根管治療や歯周病治療で悪化がみられる原因の多くは、根管内やポケット内部の菌の増殖です。菌の増殖を減らすには継続的な質の高いお手入れはもちろん、患部に触れる器具や道具の清潔さも欠かせません。
お手入れに問題があったり、歯科医院側の感染対策のレベルが低かったりする場合は、菌の増殖を阻止できないどころか新たなトラブルにつながる可能性もあります。

治療の中断を繰り返している

歯科トラブルは内科とは違い「薬を飲んで治るもの」はほとんどありません。例え痛みを感じていなくても菌は存在するため、放置は更なる悪化を引き起こします。悪化を防ぐためには最後まで治療を続けることが重要であり、いくら歯科医院が質の高い治療を行っていたとしても、中断すると今までの治療が無駄になってしまうので注意しましょう。納得のいく治療にするためには、歯科医院側の努力だけでなく患者様の協力も必要不可欠といえます。

「治らない」と感じた時の具体的な行動


通院を繰り返しているのに治らない状況は、ストレスがたまりモチベーションも下がってしまう傾向にあります。不安を感じている方はぜひ以下の方法をお試しください。

現状を正しく把握する

「治らない」と感じる理由の一つに、現状を正しく把握していないことが挙げられます。歯科医院側が説明不足であるケースはもちろんですが、説明をした=患者様が十分に理解していると捉えて治療をすすめているケースも珍しくありません。治療が長引いている原因やどう変化しているのかなど、分からないことや知りたいことがあれば、積極的に質問するほうが現状を把握しやすいでしょう。

使用している道具を把握する

さまざまな道具が改良されていますが、専門的な話になるため使用する道具のレベルを積極的に説明する歯科医院は少ない傾向にあります。「自分で調べて納得したい」という方は、使用している道具の詳細を聞いてみるといいでしょう。

セカンドオピニオンを利用する

現在の主治医とは別の医師に意見を聞くことをセカンドオピニオンといいます。治療方針や経験の多さなどは歯科医院によって異なり、歯科医師と患者様の相性が合わないケースも珍しくありません。別の医師の意見が新たな選択肢になることで納得のいく治療につながりやすくなることがあるので、不安な方はセカンドオピニオンを利用してみるといいでしょう。データを持っていく必要があるため、必ず主治医にご相談ください。
関連記事:「歯医者でセカンドオピニオンはできる?求める適切なタイミングと歯科医院選びのポイント」

まとめ


治療が想像以上に長引いている状況は、不安やストレスを感じやすく治療の中断の原因になることもあります。患部の状態だけでなく使用する道具の種類や歯科医師の技量によっても左右されるため、気になる方は積極的に質問したりセカンドオピニオンを利用したりするといいでしょう。