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歯医者に通う正しい頻度は?定期検診の最適な頻度と主な内容について2024.03.06

定期検診は何ヶ月ごとに受ければいいの?」と気になっていませんか?
結論から申し上げると、適切な頻度は患者様によって異なります。得られるメリットを最大限に活かすには、自分にあった頻度で受けることが大切ですので、分からないという方は一度チェックしてみるといいでしょう。
こちらのページでは、定期検診の重要性や適切な頻度、内容について分かりやすくまとめました。お困りの方はぜひご参考ください。

歯医者の定期検診の重要性

今ある歯を健康な状態で使い続けるには、丁寧なお手入れと定期検診が欠かせません。定期検診を受けることでどのようなメリットがあるのかを以下でみていきましょう。

トラブルの予防や早期発見・早期治療に役立つ

定期検診では、毎回虫歯や歯周病の有無や進行度を調べるため、トラブルの予防や早期発見・早期治療に役立ちます。お口トラブルの多くは初期段階での自覚症状がないため、患者様自身でみつけることは難しいといえるでしょう。トラブルのない状態をキープすることが歯を長持ちさせる一番のポイントです。

痛みや通院回数が最小限に抑えられる

治療や検査、クリーニング時の痛みは、トラブルが小さければそれだけ少なくなります。軽度の虫歯であれば麻酔が必要なく、治療が当日で済む場合がほとんどです。歯周病であっても軽度だとクリーニング時の痛みも最小限で済むため、つらいと感じることはないでしょう。痛みに弱い方や歯科治療に苦手意識をもっている方こそ、定期検診は受けるべきだといえます。

トータルの費用を安く抑えられる

お口トラブルは、進行すればそれだけ治すのにお金がかかります。歯を失った場合は、入れ歯やブリッジ、インプラントなどが必要であり、何もせずにいると結果的に全体の歯並びや噛み合わせが崩れるため、注意しなくてはいけません。トータルでみると定期的に検診を受けて健康な状態をキープするほうがお得です。

歯医者の定期検診の適切な頻度は?

歯医者の定期検診は、1~3か月に1回が目安です。患者様のお口の環境や生活習慣によっても適切な頻度は異なりますので、気になる方は一度歯科医院へご相談ください。お手入れに問題があったり、喫煙習慣があり着色や歯周病のリスクが高かったりすると、1〜2か月に1回の検診をすすめられることもあります。

歯医者の定期検診で行われる主な診療

定期検診では、主に以下のことを行います。

歯周病検査

プローブという器具を使って歯周ポケットの深さを測定します。チクチクとした感じがありますが、歯周病が進行していなければそれほど強い痛みは感じません。歯ぐきが健康な状態であれば2~3mm、軽度の歯周病であれば3~4mm、それ以上は中等度や重度としてみます。2~3mmをキープして歯周病のないお口を守りましょう。
歯周ポケットが深くなればそれだけ、歯ぐきの内部で炎症がおこりやすいため、検査時の痛みが強く感じる傾向にあります。

歯石除去(スケーリング)

スケーラーという機械や器具を使って歯石を除去する処置を「スケーリング」といいます。 歯石は細菌の巣であるため、放置すると症状が悪化しますが、歯ブラシの毛先の力では落とすことができないため、定期的に歯科医院で除去しなくてはいけません。
機械タイプはパワーの調節が可能ですので、施術中にしみた場合は我慢せずに伝えるようにしてください。

歯面研磨(PMTC)

歯の表面の着色やバイオフィルム(透明な菌の層)を除去する処置を「PMTC」といいます。
バイオフィルムは粘着性があり、汚れがつきやすくなるため定期的な除去がおすすめです。
歯の表面は専用のペーストで磨き上げるため、施術前よりも汚れがつきにくい状態に仕上がります。施術前と後の舌触りをぜひチェックしてみてください。

ブラッシング指導

どんなに時間をかけて磨いても、毛先が汚れにあたっていなければ虫歯や歯周病は予防できません。気づかぬうちに磨き癖がついている方がほとんどで、改善するには正しい磨き方を知る必要があります。
ブラッシング指導では、患者様の歯並びや磨く力、癖などをみて最適な磨き方を分かりやすく伝えています。癖のない磨き方をキープするためにも、3か月〜6か月に1回は受けることをおすすめします。

歯医者の定期検診の費用について

保険証をもっている場合は保険が適用されますが、ない場合は自費で受ける必要があります。また、あまりに着色が多くて保険診療で使用する道具や材料、時間内ではしっかり除去できないと判断した場合は、自費のクリーニングをおすすめすることも珍しくありません。 保険適用の場合は、1回3,000円くらいが目安です。自費のクリーニングについては歯科医院によって設定金額が異なりますので、直接ご確認ください。

まとめ

お口トラブルの予防や早期発見・早期治療に役立つ定期検診は、1〜3か月に1回の頻度で受けるのがベストです。お口の状況や生活習慣によって適切な頻度が異なりますので、一度歯科医院でチェックしてみましょう。定期検診では、お口を清潔に保つためのクリーニングも受けられます。検査やクリーニングの痛みを最小限に抑えるためにも、トラブルがおこる前に受けておくことをおすすめします。

東 寿子

監修者|銀座4丁目東デンタルオフィス 院長
臨床歯周病学会認定医 2007年 3月4日 登録番号194号

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