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歯医者は保険証なしでも治療を受けられる?お金がない場合の対処法は?2025.08.28

「保険証を忘れてしまったけど歯科治療は受けられる?」「歯科治療の予定があるのに保険証を紛失してしまった」とお困りではありませんか?

保険証は歯科医院に限らず病院にかかるときに必要なもので、提示できない場合は通常の料金で受けることができません。

こちらのページでは、保険証を忘れた・紛失したというときの対処法やお金がない場合の選択肢について分かりやすくまとめました。お困りの方はぜひご参考ください。

保険証なしでも歯医者で治療は受けられるのか?

保険証なしでも歯医者で治療は受けられるのか?
結論としては、保険証なしでも歯科治療は受けられます。緊急性の高いトラブルの場合、保険証を家に忘れてきたという方も少なくありません。
歯科に限らずすべての医療で保険証がなくても治療は可能ですが、以下の点に注意する必要があります。

お支払いが通常の3倍程度

3割負担の場合、保険証がないとお支払い時に通常の3倍程度の費用がかかることを覚えておきましょう。負担の割合が少なければそれだけ保険証を忘れたときに支払う費用は通常よりも高くなるので注意が必要です。

治療内容に制限がかかる場合がある

治療費が全額負担になることでお支払いが難しい場合は、残念ながら治療を受けることができません。手持ちのお金がいくらあるかによってその日受けられる治療内容に差がでるため、保険証を忘れやすい方や保険証を持ち歩く習慣がないという方は注意が必要です。

歯科医院によってはカード払いができないこともあるので、心配な方は事前にチェックしておくといいでしょう。

【ケース別】保険証なしで歯医者を受診した場合の対処法

【ケース別】保険証なしで歯医者を受診した場合の対処法
保険証を忘れた、または紛失した場合の対処法は、そのときの状況や歯科医院によっても少し異なります。当日になって慌てないように対処法は事前にしっかりチェックしておきましょう。

保険証を家に忘れてきた場合

当日は10割負担です。同月中に保険証と治療日の領収証を持参することで保険負担分の7割分が返金されますが、月をまたいでしまうと歯科医院からは返金ができないため、患者様ご自身で保険組合に返金申請していただく必要があります。

保険証を紛失した(再発行手続き中)の場合

当日は10割負担です。同月中に保険証と治療日の領収証を持参することで保険負担分の7割分が返金されます。

勤務先が変わり保険証が届いていない

当日は10割負担です。同月中に保険証と治療日の領収証を持参することで保険負担分の7割分が返金されますが、取得日より前の治療にかかった費用は返金対象外となります。
「保険の資格取得日」を事前に確認する必要があるため、事前に勤務先に聞いておきましょう。

無保険

10割負担です。事前に見積もりを出せるか相談することをおすすめします。

【お金がない人向け】歯医者の治療費が払えない時の選択肢

【お金がない人向け】歯医者の治療費が払えない時の選択肢
「お金がないけど歯科治療を受けたい」という場合、状況によって選択肢が異なります。考えられる選択肢を以下にまとめましたので、お悩みの方はぜひご参考ください。

貯金がなく収入もない場合

H4.生活保護を利用する
お金の問題があり一定の生活を送るのが困難な状態の人たちを支援する制度です。受給するには市区町村の役場で生活保護の申請をする必要があり、生活保護の対象になるかどうかは審査で決まります。

対象になった場合に発行される医療券を歯科医院に提示することで歯科治療が無料で受けられる仕組みです。
H4.無料低額診療事業を利用する
低所得者の方々を対象とした治療を受けられるようにするための制度です。歯科医院での治療が無料または安い定額で受けられます。
すべての歯科医院が導入している制度ではないほか、利用条件を満たす必要があるため注意しましょう。無料低額診療事業の利用条件の例として「低所得者」「要保護者」「ホームレス」「DV被害者」「人身取引被害者」などが挙げられます。

収入はないが貯金はある場合

貯金がある場合、生活保護や無料低額診療事業は利用できません。通常の保険証を作成・利用していただく必要があります。

貯金はないが収入はある場合

収入がある場合、生活保護や無料低額診療事業は利用できません。通常の保険証をすぐに利用できない場合は「クレジットカードで支払う」「デンタルローンを利用する」「銀行や消費者金融からお金を借りる」などで対処する必要があります。
クレジットカードやデンタルローンが利用できるかどうかは歯科医院によって異なるため、事前にご確認ください。

まとめ

まとめ
歯科治療は保険証がなくても治療を受けられますが、全額を負担していただくケースが一般的です。

なかには「保険証の内容に変更がなければ」と大目に見てくれる歯科医院もありますが、トラブルがあった場合に責任を取るのは歯科医院側になるため良いやり方とはいえません。迷惑をかけないためにも「保険証を忘れた場合は全額を負担する必要がある」ということを覚えておきましょう。

お金がないという理由でトラブルを放置していると、悪化してさらに費用がかかる可能性もあります。現在収入がない方で歯科治療をご希望の方は、ぜひ「生活保護」や「無料低額診療事業を導入している歯科医院」をご利用ください。