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歯医者の定期健診って必要?定期検診の内容と重要性について2025.10.03

「歯科の定期検診は必ず受けなきゃいけないの?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、定期検診は必ず受けなければいけないものではありませんが、受けておくことでお口や全身の健康を維持しやすくなります。
こちらのページでは定期検診の内容や重要性、頻度について分かりやすくまとめました。お口トラブルを予防したい方や定期検診をご検討中の方はぜひご参考ください。

歯科の定期検診では何をするの?

歯科の定期検診では何をするの?
歯科の定期検診では、お口のなかを健康に保つための検査や処置を行います。直接見ることができない部位だからこそ不安に感じる方も多いのではないでしょうか?具体的な内容を事前に把握しておくことで安心して受けられるでしょう。

歯周検査

歯周検査では「歯肉溝の深さ」「出血の有無」「歯の動揺度」「プラークの付着状況」などを調べます。それぞれを以下でくわしくご説明いたします。

歯肉溝の深さ

歯ぐきの状態を調べる検査で、歯周病に罹患しているかどうかを判断するためのものです。
歯と歯ぐきの境目には「歯肉溝(しにくこう)」と呼ばれる溝が存在し、歯周病になると異常がある溝として「歯周ポケット」と名称が変わります。歯周病は歯肉炎と歯周炎の2つに分類され、程度によって診断が異なります。
この検査ではプローブとよばれる器具を使って歯肉溝の深さを測定します。健康な歯ぐきの場合は2~3mmで、4~5mmは軽度の歯周病である歯肉炎、それ以上になると中等度や重度を表す歯周炎と診断されます。

出血の有無

長期間磨き残しがあった部位や歯周ポケット内での炎症がある場合は、検査時に出血する傾向にあります。歯ぐきの炎症が強いと出血量が多くなりやすく、組織が敏感になっていることで痛みも感じやすいのが特徴です。
軽度の歯肉炎であれば正しいお手入れを続けることで1~2週間程度で出血はなくなりますので、お手入れに自信のない方は積極的にブラッシング指導を受けるようにしましょう。

歯の動揺度

ピンセットで歯を摘まんでグラつきの有無を調べます。
動揺度は4段階に分けられ、グラつきが全くみられない場合は0、前後に動く場合は1、前後+左右に動く場合は2、前後+左右+上下に動く場合は3となります。
歯周病が進行している場合はグラつきが強まる傾向にあり、グラつきレベルが2や3になると噛んだときに痛みが発生しやすいので注意が必要です。

プラークの付着状況

歯の表面に付着している歯垢や歯石の有無を調べます。
下顎の内側や上下の一番奥の歯の後ろの面に歯垢や歯石が残っているケースが多い傾向にあります。

歯の状態の確認

虫歯の有無や進行度を確認します。
金属の被せ物をしている場合はレントゲン上で白く移るため見つけるのが困難です。自覚症状がある場合は一度外して確認することもあります。

クリーニング

専用の道具または機械を使って歯垢や歯石、着色を落とす処置です。
磨き残しが多い場合は、お手入れの改善を目的としたブラッシング指導(歯磨き指導)を行います。

歯医者の定期健診は本当に必要?予防の重要性とメリット

歯医者の定期健診は本当に必要?予防の重要性とメリット
定期検診は丈夫な歯を使い続けるうえで欠かせないものであり、受けている人と受けていない人とでは歯の寿命が大きく異なります。どのようなメリットがあるのかを以下でくわしくみていきましょう。

トラブルの早期発見・早期治療

初期虫歯は自覚症状がなく、違和感や痛みを感じたときにはすでにある程度進行しているケースがほとんどです。進行すればそれだけ治療の時間がかかり麻酔が必要になることで痛みを伴うほか、出費が増えるなど経済的な面での負担も大きくなるので注意しましょう。

トラブルの予防

快適な毎日を過ごすには予防が欠かせません。歯科トラブルは自覚症状がない場合も多く、少ししみるのを知覚過敏だと自己判断して放置した結果、虫歯ができていたというケースも多い傾向にあります。「歯科治療にできるだけお金をかけたくない」という方にこそ定期検診がおすすめです。

周囲の人や大切な人に迷惑をかけないために

虫歯や歯周病が進行すると口臭が強くなることで周囲の人に迷惑をかけるほか、妊娠中であれば早産や低体重児出産のリスクが高まることが分かっているため注意が必要です。糖尿病や脳卒中、心疾患、誤嚥性肺炎といった重い病気にも関係するため、定期検診はお口のなかだけでなく全身の健康にも役立つといえます。

歯医者の定期健診はどのくらいの頻度で受診すればよい?

歯医者の定期健診はどのくらいの頻度で受診すればよい?
3か月に1回が一般的ですが、お口の状態によって適切な頻度は異なります。「重度の歯周病である」「お手入れに自信がない」「頻繁に虫歯ができる」という場合は1~2か月に1回の受診がおすすめです。自分に合った頻度が分からない場合はお気軽に歯科医院へご相談ください。

まとめ

定期検診はお口のなかの健康を保つためのものですが、結果的に全身の健康にも役立ちます。状態が良ければ痛みもそれほど感じませんので、悪化する前に習慣化するといいでしょう。自分のお口の状態がよく分からないという方は、ぜひこの機会に定期検診をご利用ください。