歯医者に飛び込みで行くことは可能？知っておくべきことと注意点について2025.05.07

「飛び込みで歯科医院に行っても診てもらえるの？」と気になっていませんか？

結論からお伝えすると、歯科医院の状況やお口の状態によって対応が異なります。時間を有効に使うためにも、知っておくべきことと注意点について確認しておきましょう。

こちらのページでは、歯科医院に飛び込みでいく前に知っておくべき基本情報や注意点、対処法について分かりやすくまとめました。現在お困りの方はぜひご参考ください。

歯医者に飛び込みで行く前に知っておくべき基本情報

飛び込み診療のメリットとデメリットを正しく理解しておくことで、スムーズにトラブルの解決が可能です。

「飛び込みで診てもらえるの？」と疑問をもつ方は少なくありませんが、トラブルの内容によっては当日に対応してもらえます。

主に「強い痛みがある」「顎や顔が腫れている」「詰め物や被せ物が取れた」といったケースが当てはまり、とくに強い痛みがある場合や顎や顔が腫れている場合は、緊急性があるため断られにくい傾向にあります。

詰め物や被せ物が取れた場合は、状態によって対処法が異なり、土台となっている歯に問題がなく、かつ取れた詰め物や被せ物に変形や破損といったトラブルがみられなければつけ直しが可能です。

そうでない場合はやり直しが必要になるため、仮の詰め物や被せ物をして次回から本格的に治療にすすむケースが多い傾向にあります。

予約なしで歯医者に行く際の注意点

予約なしで歯科医院に行く場合、以下の点を把握していなければ不快な気持ちになる可能性があります。

トラブルをできるだけ早く解決してほしいという気持ちだけで治療を求めてしまうと、返ってマイナスにつながることもあるため注意しましょう。

当日に対応してもらえるとは限らない

当日の予約状況やトラブルの内容によっては当日に対応してもらえない場合もあります。

痛みがない場合や歯や詰め物などが欠けた場合でもその範囲が小さく、噛むときに支障がなければ緊急性はないと判断されやすいでしょう。

また、初診の場合は問診票の記入や検査などが追加で必要です。通常よりも時間がかかってしまうことから、別の日に受診を求められるケースも珍しくありません。

強い痛みがなく、しっかり診てほしい場合は、予約をして受診することをおすすめします。

待ち時間が長くなる可能性がある

「完全予約制」の歯科医院も増えており、その場合予約した患者様を優先的に診るため、予約なしだと待ち時間が通常よりも長くなる傾向にあります。

仕事や家事・育児などで時間に制限がある場合は、できるだけ完全予約制ではない歯科医院を選ぶといいでしょう。

応急処置のみになる場合もある

強い痛みがある場合や顎や顔が腫れているといった緊急性があるケースでも、状態や状況によってはお薬の処方や応急処置のみになる場合もあります。

例えば親知らずの周囲の歯ぐきが腫れて強い痛みが出ている場合、炎症が強い状態では麻酔の効きが悪くなるため当日の抜歯は基本的にはできません。

抗生物質を飲んで一度腫れを抑えてから抜歯をする必要があります。

急な受診が必要なときの対処法

強い痛みがある場合やトラブルがあることで食事が全くできないといった状態のときは、急な受診が必要です。

スムーズに問題を解決するためにも、以下のポイントを抑えて行動するようにしましょう。

まずは電話で問い合わせてみる

事前に電話で問い合わせることで、受診が可能かどうかをはっきりさせられます。

「連絡なしで急に来院する」のは、歯科医院側に準備やスケジュールの調整をするための余裕を与えない行為であり、印象が悪くなる可能性もあるため注意が必要です。

たとえ「どんなに待たされても問題ない」「もう向かっている」という状況であっても、事前の連絡はしておくことをおすすめします。

現在の状況を正しく伝える

トラブルを解決するには、現在の状況を正しく伝えることが大切です。「絶対に診てほしい」という気持ちからか、患者様のなかには状況を正しく伝えずに来院する方もいます。

嘘の情報は誤診につながる可能性が高く、内容によっては信用を失う場合もあるため注意しなくてはいけません。必要以上のトラブルを避けるためにも、状況は正しくお伝えください。

保険証や現金を忘れないようにする

急な来院でよくあるのが「必要なものを忘れてしまった」というケースです。診察券ももちろん大切ですが、それ以上に保険証や現金を忘れてしまった場合のほうが対応に困ります。

保険を使った治療は保険証がなくては行えず、たとえ通院中の患者様であっても自費でのお支払いを求められたり、それが難しい場合は自宅へ取りに戻っていただくケースも少なくありません。

また「保険診療のお支払いは現金のみ」という歯科医院も多いため、普段現金を持ち歩いていない方はその点に十分気をつけましょう。

まとめ

歯科医院に飛び込みで行くのは、早急な問題解決につながる可能性はありますが、かならずしも対応してもらえるわけではありません。

突然来院するよりもまずは電話で問い合わせて今の状況をお伝えするほうが親切であり、無駄な時間を回避できる方法ともいえるでしょう。

また、保険証や現金などを忘れた場合、スムーズなやり取りが難しくなります。慌てて歯科医院へ行こうとしている方は、まずは落ち着いて忘れ物がないかを今一度チェックすることをおすすめします。