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歯医者でセカンドオピニオンはできる?求める適切なタイミングと歯科医院選びのポイント2023.12.06

「歯科治療でセカンドオピニオンはできるの?」と疑問に感じていませんか?
結論から申し上げると、歯科治療でも問題なくできます。適切なタイミングや歯科医院選びのポイントを抑えて、納得のいく治療につなげましょう。

歯科治療でのセカンドオピニオンの重要性

歯科治療は、たとえ同じ症状であっても歯科医院によって診断内容や治療法が異なることがあります。
別の歯科医師の意見をきいたり診断を受けたりすることを「セカンドオピニオン」といいますが、疑問点の解決や選択肢が増えて結果的に納得のいく治療につながるケースが少なくありません。
しかし、患者様のなかにはセカンドオピニオンを求めることに対して「主治医に失礼だと思われないか」「主治医と気まずくならないか」などマイナスなイメージをもっている方もいます。
自分にセカンドオピニオンが合うかどうかを見極めるためにも、ぜひ最後までお読みください。

 

セカンドオピニオンを求める適切なタイミング

これから行う治療について主治医から話を聞いて不安を感じたり、モヤモヤが残ったりしたときがセカンドオピニオンを求めるベストなタイミングです。
治療を行ったあとにセカンドオピニオンを行ってもあまり意味がないため、その点は注意しましょう。

 

歯科医院選びのポイント

セカンドオピニオンを利用したいと思ったら、まず診断を受ける歯科医院を探す必要があります。
以下のポイントを抑えることで納得のいく結果につながりやすくなるでしょう。

カウンセリングにしっかり時間をかけてくれる

セカンドオピニオンでは、自分の治療に対する考えを伝えたり歯科医師の意見を聞いたりする時間が必要です。
いくら質の高い検査を行ってもカウンセリングの時間が短ければ、不安や疑問が解消しきれないため、セカンドオピニオンを利用した意味がありません。
カウンセリングに十分な時間を確保してもらえるのかを知るためには、実際に問い合わせてみるのがおすすめです。

専門医が在籍している

内科や外科のように歯科にも分野に特化した専門医が存在します。
専門医は高度な知識と技術をかね揃えているため経験が豊富で、意見にも説得力があります。今ある不安や疑問は解消しやすくなるでしょう。

現在通院中の歯科医院の悪口をいわない

カウンセリングの時間に問題がなくかつ専門医であっても、現在通院中の歯科医院の悪口をいうような歯科医院はおすすめしません。
理由はシンプルで、今後トラブルにつながりかねないからです。
歯科治療もビジネスであるため、患者数を増やすために他院のことを悪くいうところも少なからず存在します。
納得のいく治療を受けたいのであれば、相手の発言が自分の健康のことを思って出た言葉なのか、それとも単なる他院への悪口なのかをしっかり見極めるようにしましょう。

設備が古すぎない

設備が古すぎると診断の質が落ちてしまいます。
治療に欠かせない機材や道具にお金をかけているのは、それだけ患者様のことを大切に考えている証拠ですので、かならず確認するようにしましょう。
最近では実際に使用している機材や道具をサイトに載せている歯科医院も少なくないため、問い合わせる前に調べてみることをおすすめします。

院内の雰囲気が良い

環境の雰囲気は、治療の満足感にも影響します。
清潔感があるのはもちろんですが、実際に歯科医院を訪れたときはスタッフ同士の仲の良さにも注目してみましょう。
スタッフの表情が暗かったりギスギスしていたりするようであれば、そこで治療を受けるのはあまりおすすめできません。
「ここに通院したい」と素直に思えるかがポイントです。

セカンドオピニオンを求める流れ

セカンドオピニオンの基本的な流れは以下のとおりです。

 

主治医にセカンドオピニオンを受けることを伝える

セカンドオピニオンは、主治医の診断結果をもとに話をすすめるものであり、許可なしで行うのは正しいやり方とはいえません。
データが一切ない状態で別の歯科医院へ行くと、検査や状況の説明などを一から行う必要があり、時間と費用が余計にかかってしまいます。
「伝えにくい」と感じる方も多いと思いますが、セカンドオピニオンを求めることは決して悪いことではありません。
患者様の気持ちを理解している歯科医師であれば、スムーズに手続きをすすめてくれるはずです。

主治医から受け取った招待状やデータを別の歯科医院に持参する

セカンドオピニオンに必要な招待状やデータを主治医から受け取ったら、予約日まで大切に保管し、当日は忘れずにご持参ください。
治療に対する疑問点や不安なこと、質問したいことなどを紙に書いておくと、カウンセリングがスムーズにすすみます。
また、もらった意見や診断結果はメモに残しておきましょう。
主治医と今後の相談をする
主治医にセカンドオピニオンで得た意見や診断結果を伝えて、今後について話し合います。
セカンドオピニオンを受ける前とはもっている情報量が異なるため、話し合いは前回よりもスムーズに進むでしょう。

セカンドオピニオンのメリットとデメリット

納得のいく治療にするには、メリットだけでなくデメリットについても正しく把握しておく必要があります。
現在お悩みの方は、以下の内容をふまえてセカンドオピニオンを受けるかどうかを考えてみてください。

セカンドオピニオンのメリット

選択肢が増えて納得のいく治療につながる

適切な歯科医院を選ぶことができれば、視野が広がり選択肢が増え、そのぶん心にも余裕がうまれます。
落ち着いて今後について考えられるようになるため、納得のいく治療につながりやすくなります。

疑問が解決できて不安が解消される

疑問が残ったまま治療をすすめるのは後悔する原因です。とくに虫歯治療の場合、一度削った歯はもとに戻すことはできません。
セカンドオピニオンで疑問が解決できて不安が解消されたという声は少なくないため、後悔したくない方はぜひご利用ください。

セカンドオピニオンのデメリット

診断内容が同じ場合がある

かならずしも別の診断がされるわけではありません。主治医の診断と同じ結果になる場合もあります。

新たに初診費用がかかる

セカンドオピニオンは無料で受けられるものではありません。初めて訪れる歯科医院で診てもらうことになるため、初診費用が必要です。
基本的には保険適用外で、歯科医院によって5,000円〜20,000円程度と設定金額に差があります。

 

まとめ

セカンドオピニオンは、安心して治療を受けるための一つの方法であり、やってはいけないものではありません。
主治医の診断結果に疑問を感じたり不安が残ったりした場合は、ぜひ積極的にご利用ください。

 

 

東 寿子

監修者|銀座4丁目東デンタルオフィス 院長
臨床歯周病学会認定医 2007年 3月4日 登録番号194号

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